(*'▽')ノ こんにちは!
出雲大社のうさぎの石像、かわいいですよね。(*´▽`*)
出雲大社の神様、大国主命(大国主大神)はまだまだそのご利益の起源となるお話が続きます。
はじめての方は下 ↓ の記事を先にお読みください。
それでは「因幡の白うさぎ」その後のお話です。
「因幡の白うさぎ」その後
八十神(兄弟神)からの迫害
八十神に命を狙われる大国主大神
八上比売(ヤガミヒメ)が選んだのは八十神の誰かではなく、大国主大神でした。
それがおもしろくない八十神たちは大国主大神を恨み、殺そうと計画をしました。
ある時、山麓まで大国主大神を連れてきた八十神たちはこう言います。
「山に赤い猪がいる。これを我々が山頂より追い降ろすので、これをふもとで待ち受け捕まえよ」
八十神の言うとおりに麓で赤い猪を待つと、すごい勢いで赤く焼けた猪が山肌を焦がしながら転がって来ます!
それを受け止めようとした大国主大神ですが、ものすごい熱さに焼かれ、またその大きさに受け止めることなどできず死んでしまいました。
山をすごい勢いで転がってきたのは猪ではなく、八十神が熱く焼いた大きな岩だったからです。
(本当のお話ではもう一度殺されて生き返ります)
悲しみの母は
大国主大神の母である刺国若比売(サシクニワカヒメ)は大国主大神が亡くなったことを悲しみ、高天原(たかまがはら=天上界)に向かいました。
生産の神である神魂命(カミムスビ)に救いを求めるためです。
神魂命(カミムスビ)は蚶貝姫(キサガイヒメ)と蛤貝姫(ウムギヒメ)を亡くなった大国主大神の元へ使わせ、治療を施します。
なんと! 大国主大神は生き返るのです。
しかし、ここにいては再び狙われると、大国主大神へ逃げるよう言います。
根の国への訪問
須佐之男命(スサノオノミコト)は褒めた?貶した?
逃亡の末、大国主大神は「根の国」を訪れます。
根の国で大国主大神は須勢理毘売命(スセリビメ)と出会い、2人は一目ぼれをしてしまいます。
須勢理毘売命(スセリビメ)が家に戻り父である須佐之男命(スサノオノミコト)に紹介すると、須佐之男命(スサノオノミコト)は「葦原色許男神(アシハラシコヲ)だな(=醜い男ではないか!という説・葦原中国(地上界)で1番の男神だな!という説あり)、蛇の室にでも泊めてやれ」と言いました。
須佐之男命(スサノオノミコト)からの試練①
須佐之男命(スサノオノミコト)の言う通りに蛇の室で寝る大国主大神ですが、蛇が次々と近づいてきます。そこで比礼(ひれ=女性が首や肩にかける細長い布)を3度振ると蛇は近づかなくなりました。
実は蛇の室に入る前に、須勢理毘売命(スセリビメ)がこの比礼を渡し、3度振ると蛇が近づかなくなると言っていたのです。その通りになりました。
蛇の室の次は蜂の部屋。その次はムカデの部屋でしたが同様に近づいてきませんでした。
須佐之男命(スサノオノミコト)からの試練②
次に須佐之男命(スサノオノミコト)は野原に鳴鏑(なりかぶら=笛の原理で音をさせながら飛ぶ弓矢)を放つと取ってくるよう命じました。
大国主大神は鳴鏑を取りに野原を進むと、須佐之男命(スサノオノミコト)は火を放ちました。
一気に野原は燃え広がり、大国主大神は炎に囲まれまれてしまいました。
炎の真ん中でどうすることもできないでいると、1匹のネズミが現れ「内はほらほら、外はすぶすぶ」と言いました。
「穴の内側は広い、穴の入り口はすぼまって狭い」という意味だ!とわかった大国主大神は地面を強く踏むと地面に穴が開き、炎から身を守ることができました。
さらにネズミは鳴鏑を大国主大神の元へ持って来ました。
大国主大神が焼け死んでしまったと思った須勢理毘売命(スセリビメ)は泣きながら葬式の準備を始めます。
須佐之男命(スサノオノミコト)は焼けた野原の中で大国主大神がどうなったか確認しに入って行くと、鳴鏑を持った大国主大神が立っていました。
須佐之男命(スサノオノミコト)からの試練③
須佐之男命(スサノオノミコト)は家の中に招き入れますが、その前に須勢理毘売命(スセリビメ)はムクの実と赤土を渡されます。
ムクの実と赤土を持って家の中に入ると、須佐之男命(スサノオノミコト)は頭のシラミを取るように言いました。
大国主大神が 須佐之男命(スサノオノミコト)の頭を見ると、そこにはシラミではなく大きなムカデがいました。
そこで大国主大神は、ムクの実を砕き音を出し、赤土を口に含んで吐き出すことでムカデをかみ砕いているように見せました。
まんまと騙された 須佐之男命(スサノオノミコト)は気分が良くなりそのまま眠ってしまいました。
このスキに逃げることを思いついた大国主大神は、須佐之男命(スサノオノミコト)の髪を部屋の柱に結びつけてしまいます。さらに大きな石で部屋の入口を塞いで出られないようにしました。
逃げ出す際に須佐之男命(スサノオノミコト)の持つ大刀と弓矢、須勢理毘売命(スセリビメ)の琴を持ち、須勢理毘売命(スセリビメ)を背負ってまさに逃げ出そうとしたその時、琴が木に触れて鳴り響いてしまいます。
須佐之男命(スサノオノミコト)は目を覚ましましたが、柱に髪が結びつけられていたためすぐに追いかけられません。
須佐之男命(スサノオノミコト)が髪を柱からほどく間に、大国主大神と須勢理毘売命(スセリビメ)は逃げることができました。
須佐之男命(スサノオノミコト)からの言葉
逃げる2人を黄泉比良坂(よもつひらさか=あの世と地上界の境目)まで追ってきた須佐之男命(スサノオノミコト)でしたが、そこで声をかけました。
「その大刀と弓矢で従わない八十神を追い払え。そしてお前が出雲で大国主になって、須勢理毘売命(スセリビメ)を妻として立派な宮殿を建てて住むのだぞ」
この話の終わり
いわれた通り大国主大神は出雲へ帰り、八十神を須佐之男命(スサノオノミコト)の家から持ってきた大刀と弓矢で山の裾野や川へ追いやり、須勢理毘売命(スセリビメ)を本妻として立派な宮殿を立て、国づくりを始めました。
おまけ
八上比売(ヤガミヒメ)は本妻の須勢理毘売命(スセリビメ)を恐れ、大国主大神との間に生まれた子を木の俣に刺し挟んで実家に帰ってしまいました。
この木の俣に差し込んだ子は木俣神(きのまたのかみ=御井神(みいのかみ))と呼ばれています。
(以上出雲大社ホームページ・ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典より引用)
中々神話の世界はドライです・・・
そして、それにしても大国主大神さすがです。
神主さんや管理する人がいなくなり、廃れてしまった神社を再興させる際に、本来の神様がどなた様なのかわからないなどの場合に、大国主大神を祀ることで本来の神様のお怒りを鎮めてもらって、さらにその神社の神様になってもらうということがあるそうです。
出雲大社のご紹介までもう少し・・・
(゚Д゚)ノ